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フィッシング減少傾向続く - 2014年11月の約3分の2へ

EMCジャパンRSA事業本部は、同社が2015年1月に検知したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。前年11月をピークに減少傾向が続いている。

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フィッシングの検知数推移(グラフ:EMC)

同社によれば、1月に同社が観測したフィッシング攻撃は4万1397件。前月の4万6747件を下回った。

2014年は9月に2万4794件まで減少したが、一転11月には6万1278件へと急増。過去最悪とほぼ並ぶ水準まで拡大したが、以降は再び減少傾向にあり、1月はピーク時の約3分の2の水準まで下がった。

フィッシング攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、米国が63%で最多。カナダが10%、イギリスとスペインがともに7%で続く。

フィッシング攻撃を受けたブランドは、2014年11月に200件まで減少したが、徐々に増加しており、217件だった。また5回以上の攻撃を受けたブランドは149件であり、約7割に達している。

フィッシングサイトのホスト国の割合は、米国が44%で最多。香港が5%で2番目に多い。またドイツ、イギリス、フランス、ロシアがいずれも4%で続いている。日本国内でホストされたフィッシングサイトは20件。前月は45件と目立ったが今月は半減した。

(Security NEXT - 2015/03/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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