Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

三井住友カードの利用者狙うフィッシング - 「パスワード使い回し」不安に便乗

三井住友カードの利用者を狙ったフィッシング攻撃が発生している。一見、パスワードの使い回しを避けるよう勧める「もっともらしいアナウンス」だが、実態は情報を騙し取る悪質なメールだ。

20140501_ap_001.jpg
フィッシング対策協議会が確認したフィッシングサイト。カード番号やセキュリティコードを詐取する

フィッシング対策協議会によれば、今回確認されたフィッシングメールでは、一部インターネットショップからクレジットカードやパスワード情報が漏洩している事件が発生しているなどと現状を説明。

さらに、三井住友カードのサービスである「Vpass」のIDやパスワードを他サイトで併用している場合、悪用されるおそれがあるなどと不安を煽り、メールの本文に記載したリンクから偽サイトへ誘導する。

フィッシングサイトでは、入力フォームが用意されており、クレジットカード番号をはじめ、有効期限、セキュリティコード、生年月日、メールアドレス、ハンドルネーム、パスワードなどを入力させ、これら情報を送信させていた。

5月1日の段階で稼働中のフィッシングサイトもあり、同協議会では、閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼した。

またインターネット利用者へ誤ってIDやパスワードを入力しないよう注意を喚起するとともに、類似した攻撃を見かけたら、同協議会まで通報してほしいと呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/05/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「ローチケ」装うフィッシング攻撃 - 当選通知など偽装
「ChatGPT」のフィッシング攻撃 - アカウント停止と不安煽る
AI環境向けに分散処理フレームワーク「Ray」にRCE脆弱性
「ブラックフライデー」狙いのドメイン取得増加 - 偽通販サイトに警戒を
先週注目された記事(2025年11月16日〜2025年11月22日)
フィッシング契機に個人情報流出判明、犯行声明も - フォトクリエイト
「CODE BLUE 2025」まもなく開催 - CFP応募は前年比約1.6倍
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
先週注目された記事(2025年10月26日〜2025年11月1日)
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告