Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

JAXA職員の端末にウイルス、宇宙船関連情報などが漏洩の可能性

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、職員が使用する端末にウイルスが感染し、端末内の業務情報やシステムの関連情報が外部へ漏洩したと発表した。

同機構によれば、2011年8月11日に職員が利用する端末1台で異常が検出され、同月17日にウイルス感染が判明。駆除したもののその後も異常が継続したことから調査を行っていたという。

その後2012年1月6日になって、当初とは別のウイルスにより情報収集された痕跡や、7月6日から8月11日にかけて、外部へ何らかの情報を送信していたことが判明した。

同職員は、宇宙ステーションへの物資補給機(HTV)の関連業務について担当しており、HTVの仕様や運用に関連する情報のほか、端末からアクセスした他システムのログイン情報や端末内のメールアドレスなども外部へ流出した可能性がある。

同機構では、同端末からアクセスできるシステムのパスワードを変更。漏洩した情報や原因など詳細について調べている。また他端末でのウイルス感染が発生していないかについても調査を進めている。

(Security NEXT - 2012/01/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

FAX送信先の確認に使用した医療機関リストを誤送信 - 大阪府
宿泊療養施設の元従業員、半年後にSNSで情報漏洩
コロナ陽性者の個人情報含む書類が所在不明 - 沖縄県
中学校連絡網システム上に生徒情報、教員以外からも閲覧可能に - 中之条町
患者情報が閲覧可能に、管理者用URLを誤公開 - 慶応大病院
新型コロナウイルス感染症対策事業の関連公文書を紛失 - 三重県
新型コロナの検疫文書データ約1100万件を誤って削除
権限悪用しコロナ感染者情報を不正閲覧、知人に漏洩 - 東京都
園児情報を誤送信、メディアに匿名で情報提供 - 糸満市
職員が業務学習目的で個人情報を無断持出 - 大阪市