新型コロナの検疫文書データ約1100万件を誤って削除
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の検疫措置にあたり入国者が提出した質問票などのデータを、保管期限前に誤って消去していたことを明らかにした。
同省によれば、新型コロナウイルス感染症の検疫措置の実施にあたり、ウェブでの事前提出システムを介して入国者より提出された質問票や誓約書、陰性証明書、ワクチン接種証明書などのデータを保管期限前に誤って削除していたことが判明したもの。
対象となるのは、システムの運用を開始した2022年2月から、検疫措置の終了にともないシステムの稼働を停止した2023年4月末までに提出されたデータ約1100万件。
本来これらデータは行政文書として1年以上保管することが義務づけられているが、システムに登録されるデータが行政文書に相当するという認識が不十分だったため、システムにおいて約1カ月後にデータが自動削除される仕様となっていたという。
問題のデータは、入国後の検疫や入国後一定期間内に行われる健康フォローアップで使用するもので、すでに手続は完了しており、削除により本人に不利益が生じることはないとしている。
(Security NEXT - 2023/08/01 )
ツイート
PR
関連記事
新型コロナウイルス感染症対策事業の関連公文書を紛失 - 三重県
事業者向けECサイトにサイバー攻撃 - ソフトバンク関連会社
Python向けライブラリ「gevent」に脆弱性 - アップデートを
「Firefox 118」が公開に - 機能強化や脆弱性修正など実施
「VMware Aria Operations」に脆弱性 - ホットフィクスを公開
セミナー案内メール、宛先に別人氏名 - 大阪府
県立高校でメール誤送信、高校生活入門講座参加者のメアド流出 - 三重県
メタバース内に「警視庁サイバーセキュリティセンター」を開設
JPAAWGのカンファレンスイベント、11月に開催 - 申込受付を開始
「CODE BLUE 2023」のタイムテーブル - 脆弱性関連の講演充実