Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

11月は1日平均94件の標的型攻撃をブロック - 国内では約9日に1件

シマンテックによれば、標的型攻撃が1月から10カ月で約4倍に増加している。前月を下回ったものの、11月に引き続き高い水準で検出されているという。

11月に同社がブロックした標的型攻撃は、1日あたり94.1件。マルウェアは、メール255通に1通の割合で含まれていたのに対し、APTにつながる高度な標的型攻撃は200万通に1通の割合で送信されていた。

標的型攻撃は、9月の108.3件をピークに10月の99.9件とやや減少傾向が見られるものの、2011年1月の25.6件に比べると4倍近い水準となっている。

攻撃対象を国別に見ると、米国が最も頻繁に攻撃を受けており、1日に1件が検知された。次いで英国が1.2日に1件、香港が2.9日に1件。国内では8.8日に1件で、520人に1通の割合で送信されている計算になるという。

業種別に見ると、もっとも頻繁に攻撃を受けたのは公共機関で、1日に20.5件の攻撃が発生。次に多かったのは化学・製薬業界で18.6件だった。

攻撃対象となった組織の規模を見ると、従業員2500人以上の大規模企業を中心に狙われており、1日あたり36.7件の攻撃があった。次に多かったのは250人以下の中小企業で、11.6件の攻撃を受けていた。

(Security NEXT - 2011/12/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
先週の注目記事(2024年2月25日〜2024年3月2日)
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
J-CSIP、24件の脅威情報を共有 - 標的型攻撃は5件
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
電話を併用するBECに警戒を - 発信者番号を偽装、役員の声も模倣
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
J-CSIP、脅威情報22件を共有 - 海外関連会社への攻撃報告も