数字で見るセキュリティ
トレンドマイクロは、10月の国内における不正プログラムの感染被害報告を取りまとめた。偽セキュリティソフトやウェブ経由で拡散するトロイの木馬が急増。中旬以降、感染トラブルが増加した「TROJ_DELF」は7位だった。
レポートによれば、10月の感染被害報告数は2033件で、9月の2068件からわずかに減少した。ランキングのトップは「MAL_OTORUN」で、2位から倍以上の報告数を集めた。
3位には「WORM_DOWNAD」が入っており、リムーバブルメディア経由の感染やWindowsの脆弱性をねらった攻撃が、依然として広がっている。
一方、10月のランキングには圏外から4種がランクインするなど大きな変動が見られた。なかでも圏外から4位に入った「TSPY_KATES」は、Officeの脆弱性を悪用してウェブ経由で感染を広げるトロイの木馬で、正規サイトの改ざんが国内で確認された。
現在検知されているものにはプログラム上の欠陥があるが、今後修正されたものが再配布される可能性もあるとして、脆弱性を解消するよう注意を促している。
また、偽セキュリティソフト「TROJ_FAKEAV」が9月の8位から2位に急浮上した。9月後半にマイクロソフトが公開した無料セキュリティソフトに便乗したもので、同社の名を騙り「WORM_DOWNAD」の無料駆除ツールとして配布されたものが確認されている。
最近の偽セキュリティソフトは画面が洗練され正規ソフトに似せた作りになっているほか、メールの送信元が詐称されるなど、手口が巧妙化しているという。有名企業から送られたメールでも、添付ファイルに注意を払うよう呼びかけている。
10月中旬から後半にかけて感染によるトラブルが目立った「TROJ_DELF」は7位。同ウイルスは、「Daonol」という名称でも知られ、亜種である「TROJ_DELF.WQD」が拡大しているもの。感染すると画面上にマウスカーソルしか表示されなくなくなったり、起動が困難となるため、PCメーカーなどへの問い合わせが増えている。
同社がまとめた10月のランキングは以下のとおり。
1位:MAL_OTORUN
2位:TROJ_FAKEAV
3位:WORM_DOWNAD
4位:TSPY_KATES
5位:BKDR_AGENT
6位:TROJ_DLOADER
7位:TROJ_DELF
8位:TROJ_GAMETHIEF
9位:TROJ_BREDLAB
10位:TROJ_MAILBOT
トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp/
(Security NEXT - 2009/11/04更新)