FTPアカウント盗難によるウェブ改ざん被害で加害者に - IPAが注意喚起
ウェブサイトが改ざんされ、ウイルス配布の加害者となってしまうケースがあるとして、ウェブサイトの管理者に対して情報処理推進機構(IPA)が注意を呼びかけている。
ウイルスなどを通じて、ウェブのメンテナンスに利用するFTPのアカウントが盗まれ、ウェブサイトが改ざん、不正なスクリプトが埋め込まれるケースが発生していることから注意喚起を行ったもの。同機構に対して、ウェブサイトでウイルスが検知されたケースや感染したといった相談が寄せられているという。
同機構では、ウェブサイトの運営者へ公開ページやローカルに保存されているファイルについて、見た目では判断できないことから「ソース」を参照し、被害を受けていないか確認するようアナウンス。またFTPのアクセスログやアクセス制限、改ざん検知システムの導入など対策を呼びかけている。
さらに利用者からの通報により判明するケースもあり、連絡がつかず放置された場合に被害が拡大すると指摘。メールアドレスなど連絡先を記載しておくことを推奨している。
被害発生時には、パスワードの変更はもちろん、対応後も改ざんが発生する場合にはローカルのパソコンがスパイウェアなどに感染している可能性があるとして、初期化など対応が必要と説明している。
また修正など実施し、再度公開する際は利用者に対して注意喚起や謝罪文の掲載、利用者からの問い合わせ窓口の設置など対応を実施することを勧めているほか、同機構へ届け出を行ってほしいと呼びかけている。
情報処理推進機構(IPA)
http://www.ipa.go.jp/
(Security NEXT - 2009/07/03 )
ツイート
PR
関連記事
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
サイバー攻撃で顧客管理システムのPWが流出 - 車検チェーン店
放課後児童クラブでメール誤送信 - 個人情報印刷時に第三者へ
5支店で個人情報含む伝票を紛失、誤廃棄の可能性 - 興能信金
サポート詐欺で遠隔操作ツールをインストール - 和歌山の休日診療所
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
2026年1月開催の「JSAC2026」、参加登録がスタート
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
