Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Windowsの脆弱性を悪用するワームが急増 - 感染被害報告の9割は企業

トレンドマイクロは、2008年12月に同社サポートセンターが受け付けたウイルスの感染被害報告や、不正プログラムの検知状況を取りまとめ、公表した。

12月に寄せられた不正プログラムの感染被害は4732件で、11月の5207件から減少した。被害報告数ランキングのトップは、USBメモリなど外部メディア経由で感染を広げる「MAL_OTORUN」が占めており、5カ月連続でトップとなった。

また、11月下旬から「Windows Serverサービス」の脆弱性を利用する「WORM_DOWNAD」が急増し、ランキングで2位に浮上。同ウイルスは、インターネット上のコンピュータへの感染を広げるほか、不正なサイトから別の不正プログラムをダウンロードするため、複合感染の被害に遭うおそれがある。

同ウイルスが悪用する脆弱性については、10月にマイクロソフトが修正プログラムを公開しているが、12月に入っても被害の報告が多数寄せられている。企業からの報告が約95.1%を占めており、同社では早急に修正プログラムを適用するとともに、従業員に貸与しているモバイルPCのセキュリティを再チェックするよう呼びかけた。

一方攻撃者注力度ランキングでは、4カ月連続で「TSPY_ONLINEG」がトップとなるなど、上位5種の中で3種をオンラインゲーム関連の不正プログラムが占めた。ゲーム内のアイテムが現金で取引されていることから、アイテムを盗むためアカウントやパスワードを狙った攻撃が頻発しているという。

不正プログラム感染被害報告数ランキング

1位:MAL_OTORUN
2位:WORM_DOWNAD
3位:BKDR_AGENT
4位:MAL_HIFRM
5位:TSPY_ONLINEG
6位:JS_IFRAME
7位:ADW_BJCFD
8位:TROJ_DROPPER
9位:TROJ_DLOADER
10位:TROJ_GAMETHIEF

攻撃者注力度ランキング

1位:TSPY_ONLINEG
2位:TROJ_AGENT
3位:TROJ_DLOADER
4位:TROJ_GAMETHI
5位:TSPY_LINEAGE

(Security NEXT - 2009/01/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

不正プログラム検出数が前期の4倍超 - 検出経路「メール」が急増
「ランサムウェア」関連の相談が大幅減 - 一方で被害も
4社に1社が個人端末を業務利用、4割がルールなし
「ランサムウェア」関連の相談が約6倍に - 67件で被害
ネットワーク経由のマルウェア検出が急上昇 - 「WannaCrypt」が影響
7%がSNSなどでアカウント乗っ取り被害を経験 - LINE利用者対象の調査で
2016年の個人情報漏洩インシデントは468件、平均想定賠償額は6.7億円 - JNSAまとめ
IPAへの年間相談は1.6万件弱、ランサム関連311件 - 復号で修理業者による高額請求も
発見から8年経過した「Conficker」検知数が急増 - 前四半期比67倍に
「ウイルス検出」とだます偽警告、相談件数が高水準で推移