Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

なくならないファイル交換ソフト経由の情報漏洩相談 - IPAが警鐘

情報処理推進機構は、「Winny」や「Share」といったファイル交換ソフトの利用に情報漏洩の危険が伴うとして再び警告を発している。

ファイル交換ソフトでは、利用者の操作ミスはもちろん、ウイルス感染により流出につながるケースも多く、実際に同機構へ「ファイル交換ソフトを利用したことにより会社の情報漏洩した」との相談が毎月多数寄せられているという。2007年11月は特に相談件数の増加が著しく、11件から31件に跳ね上がった。

こうしたファイル交換ソフトは、数十万台といった規模でネットワークが構築されているケースもあり、流出して多数利用者にダウンロードされると、事実上回収が不可能となることから、IPAでは「興味本位で利用することは絶対に慎むべき」と警告を発している。

ファイル交換ソフトをインストールした私用パソコンからの漏洩や、本人がファイル交換ソフトを利用していなくても家族が利用しているケースや、消去したつもりのファイルがドライブ上に残存し、外部へ流出するなど、注意を払っても情報漏洩事故につながるケースが目立ち、「利用し続ける限りは、情報漏えい事故はなくならない」と注意を呼びかけた。

(Security NEXT - 2007/12/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

【特別企画】国内外専門家が集うインテリジェンスサミット - 非公開の最新脅威情報も
Amazon関連ドメイン取得、3週間で700件以上 - プライム感謝祭を標的か
データ分析ツール「Apache Kylin」に認証回避の脆弱性
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
一部サーバでランサム被害、データ転送量は限定的 - HAホールディングス
特別支援学校で児童情報含むファイルをメールに誤添付 - 埼玉県
「Zabbix」のWindows向けエージェントに権限昇格の脆弱性
「Oracle E-Business Suite」が標的に - 更新や侵害状況の確認を
Red HatのGitLab環境が侵害 - サプライチェーンへの影響なし
先週注目された記事(2025年9月28日〜2025年10月4日)