Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Google Mapsで感染者の位置を表示するトロイの木馬現る

セキュリティベンダーであるWebsenseの研究機関は、キーロギングやバックドアを作成する新種のトロイの木馬に対して注意を喚起している。感染者の位置を特定する際、Google Mapsを利用しているという。

Websense Security Labsによれば、問題のトロイの木馬は、「オーストラリアの首相が心臓発作を起こした」といった人々の興味をひく内容の電子メールを経由して感染を拡大しており、同社ではすでに2500件以上の感染を確認した。

問題のトロイの木馬に感染した場合、アクセスしたウェブページやキー入力の内容が盗聴されるほか、フィッシング詐欺などに利用できるモジュールも組み込まれており、米国やドイツ、スペインといった欧米諸国やオーストラリア、タイの銀行が攻撃の対象となった。

また、感染後にはウェブサーバをインストールするなどバックドアを作成。感染者の詳細なリストを表示し、IPなどから利用者の所在地を割り出し、攻撃者がGoogle Maps上で確認できるようリンクまで用意されているという。

(Security NEXT - 2007/02/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

市内全世帯向けデジタル金券の配送中に一部紛失 - 太田市
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生