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ほかのウイルスとの連携で感染力を拡大させる手法に注意 - トレンドマイクロレポート

トレンドマイクロは、2007年1月のウイルス感染被害レポートを発表した。ほかのウイルスと連携したり自身の機能を変化させることで駆除を困難にする手法が今後も続くとしている。

同レポートによれば、1月の被害報告数は7448件で、昨年12月の7764件と比べてわずかに減少したものの、減少傾向にあったマスメール型ワーム「STRATION」はあらたな亜種が発見され、被害件数もわずかだが増加した。

初登場で4位にランクインした「SMALL.EDW」はトロイの木馬型で、自身でメールによる拡散活動は行わないものの、スパムメールの添付ファイルとして大量に広められた。また、ほかの不正プログラムをダウンロードして多重感染させる「シーケンシャル攻撃」を行うとともに、感染拡大の過程でほかのウイルスと連携したり自身の機能を変化させることで駆除を困難にするのが特徴。

同ウイルスの被害は、日本国内では少なかったものの、多重感染を引き起こす攻撃は今後も続くとして、ウイルスがアクセスする不正サイトへの接続をブロックするURLフィルタリング機能の活用など、多様な対策を同社では呼びかけている。今月のウイルス感染被害トップ10は以下の通り。

1位:BKDR_AGENT
2位:WORM_STRATION
3位:WORM_RBOT
4位:TROJ_SMALL.EDW
5位:TROJ_ROOTKIT
6位:WORM_SDBOT
7位:ADWARE_ABETTERINTERNET
8位:TROJ_DLOADER
8位:PE_VIRUT
10位:ADWARE_BESTOFFERS

(Security NEXT - 2007/02/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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