「BIND 9」に複数の深刻な脆弱性 - キャッシュDNSサーバに影響
「BIND 9」に複数の深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。脆弱性を修正したアップデートがリリースされており、関係機関では注意を呼びかけている。
同ソフトウェアに、重要度「高(high)」とされる脆弱性4件があらたに判明したもの。リモートより攻撃が可能で、脆弱性を突かれるとサービス停止に陥るおそれがある。いずれの脆弱性もおもにキャッシュDNSサーバ(フルリゾルバ)が影響を受けるもので、権威DNSサーバへの影響は限定的だという。また1月11日の時点で悪用は確認されていない。
脆弱性「CVE-2016-9131」および「CVE-2016-9444」は、DNS応答に起因。DNSSECの検証処理に関する脆弱性「CVE-2016-9147」は、同機能を無効化しても影響を受けるため注意が必要となる。一方「CVE-2016-9778」に関しては、オプション「nxdomain-redirect」を指定している場合のみ影響がある。
脆弱性の判明を受けて、BINDを開発するInternet Systems Consortium(ISC)では、「同9.11.0-P2」「同9.10.4-P5」「同9.9.9-P5」をリリース。日本レジストリサービス(JPRS)も、「CVE-2016-9778」を除く3件の脆弱性について緊急性が高い脆弱性としており、注意喚起を行っている。
(Security NEXT - 2017/01/12 )
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