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非正規ソフト避ける理由、「不正アクセス」や「データ損失」への懸念が約6割

BSA | The Software Allianceは、ソフトウェアの不正コピーに関する調査「BSAグローバルソフトウェア調査2013」を実施し、その結果を取りまとめた。

同調査は、委託先であるIDCが隔年で実施しているもの。今回は約2万2000人の個人および企業のPCユーザーと、2000人超のIT管理者を対象に、34の国と地域で実施した。

正規ライセンスのないソフトウェアをPCにインストールしている不正コピーの割合は、全世界では43%で、2011年の前回調査時42%から1ポイント上昇。不正ソフトウェア総額は627億ドル(約6兆5972億円)だった。不正ソフトウェアの使用がまん延している新興経済国におけるPCの保有台数増加が、上昇の原因だという。

地域別に見ると、不正コピー率が最も高かったのは「アジア太平洋」で62%。「中央・東ヨーロッパ(61%)」「ラテンアメリカ(59%)」「中東・アフリカ(59%)」と続く。

一方日本国内における不正コピー率は19%で、前回調査から2ポイント減少した。不正ソフトウェア総額は13億4900万ドル(約1419億円)だった。国内企業で、正規ソフトウェアの使用を明文化した社内規程を保有している割合は37%。世界平均の35%を上回ってはいるものの、4割に満たなかった。

不正ソフトを利用しない理由については、全ユーザーの64%が「不正アクセス」と挙げており、次いで「データ損失」が59%と僅差で続いた。セキュリティ上の問題が不正ソフトを利用しない理由となっている。

(Security NEXT - 2014/06/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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