プライバシーマーク取得企業の個人情報関連事故は190件
2005年度中にプライバシーマーク取得企業で発生した個人情報関連の事故が190件に上ったことが日本情報処理開発協会のとりまとめによりわかった。
報告書は、同協会が2005年度中にプライバシーマーク認定事業者や取得申請中の企業などから報告を受けた個人情報に関する事故の内容や原因などについてまとめたもの。2005年度の1年間でプライバシーマーク認定事業者からの事故報告は168社190件だった。
そのうち、同協会において認定事業者より報告を受け付けた事故は128社144件。さらに同協会へ申請中や申請を検討している企業の事故を合わせると382社554件にのぼる。
事故の内容別で見ると、「紛失・漏洩」が532件で全体の96%を占めた。さらに原因別に見ると誤配送によるものが396件ともっとも多く、全体の71.5%を占めている。ついで盗難によるものが84件、メール配信ミスが44件、ファイル交換ソフトを介した流出が8件となっている。
同協会では、誤封入や印刷ミスなどの初歩的なミスであっても、再発防止のためにはシステムの見直しや管理者による対処などが必要だという認識を持つべきとした。また、ノートPCのセキュリティ対策や、外部委託先の管理強化なども訴えている。
同協会では、プライバシーマークを認定するにあたり、欠格条項を設けているが、2005年度に欠格と判断され、認定を取り消された事業者はなかった。
(Security NEXT - 2006/07/11 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開