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機械学習フレームワーク「Keras」に深刻な脆弱性 - 8月の更新で修正

ディープラーニング(深層学習)のモデル作成に利用されるフレームワーク「Keras」において、重要度が「クリティカル」とされる脆弱性が判明した。2025年8月に公開されたアップデートで修正済みだという。

「同3.11.2」および以前のバージョンに信頼できないデータをデシリアライズ処理する脆弱性「CVE-2025-49655」が明らかとなったもの。

セーフモードを有効化していても、特定のクラスが含まれる細工されたモデルファイルを、ローカル環境やリモート環境より読み込むと、任意のコードが実行されるおそれがある。

脆弱性の報告者による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」と評価されており、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

発見者は2025年7月30日に開発グループへ報告。現地時間2025年8月13日にパッチが公開され、同月23日に公開された「同3.11.3」で同脆弱性は解消された。発見者より概念実証コード(PoC)も公開されている。

(Security NEXT - 2025/10/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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