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中国支援の攻撃グループ、世界規模で通信など重要インフラを攻撃

侵入後は、通信経路やアクセス制御リストの改ざんなどによるアクセス経路の確保、不正プログラムの設置、パケットキャプチャにより認証情報を窃取され、管理者アカウントなどが侵害されるケースがあるという。

観測された攻撃は、「Salt Typhoon」をはじめ、「OPERATOR PANDA」「RedMike」「UNC5807」「GhostEmperor」など複数の名称で追跡されている。

攻撃グループは、中国に拠点を置く複数の事業者と関係しており、これら事業者は中国の人民解放軍や国家安全部などへサイバー関連製品やサービスを提供していると指摘。宿泊や輸送分野で窃取されたデータなどは、中国の情報機関によって通信や移動の特定や追跡などに利用されるおそれがある。

共同のアドバイザリでは、攻撃の手法や悪用されたインフラなどを脅威情報「IoC(Indicators of Compromise)」として提供しており、悪意ある活動の検知など影響を軽減するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/08/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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