Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SonicWall「SMA 100」に脆弱性 - Googleが報告した攻撃との関連不明

同アドバイザリでは、現地時間2025年7月23日の時点で悪用の報告はないと説明。一方、Google Threat Intelligence Group(GTIG)などが公開した「SMA 100シリーズ」を標的とする攻撃についても言及。「CVE-2025-40599」との因果関係はわかっていないものの、製品の利用者に対して侵害の有無を調査するよう強く推奨している。

同シリーズを導入している場合は、システムにおいてログと接続履歴を確認し、「IoC(Indicators of Compromise)」情報に関連する痕跡が存在するかどうかを確認する必要があると説明。侵害された兆候が検出された場合は、同社サポートへ連絡するよう求めている。

また仮想アプライアンス製品である「SMA 500v」については「OVA」のバックアップと設定のエクスポートを実施し、既存の仮想アプライアンスについては削除し、侵害されていないクリーンな最新のOVAを入手し、再インストールすることを求めている。

なお、ファームウェア「10.2.2.1-90sv」では、「CVE-2025-40599」の修正にくわえて、重要度が「高(High)」とされるバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2025-40596」「CVE-2025-40597」やクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2025-40598」もあわせて対処している。

いずれも「SSL VPN」関連の脆弱性としており、「CVE-2025-40596」「CVE-2025-40597」については認証を必要とすることなく悪用が可能でCVSS基本値を「7.3」と評価。「CVE-2025-40598」は「6.3」とされている。

記事追記のお知らせ:脆弱性「CVE-2025-40596」「CVE-2025-40597」「CVE-2025-40598」に関する内容を追加しました。

 

(Security NEXT - 2025/07/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

深刻な「React」脆弱性、米当局が悪用に注意呼びかけ
解析ライブラリ「Apache Tika」に深刻なXXE脆弱性 - コア部分も更新を
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告