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共同利用の顧客情報管理システムに不備 - 東北電力ネットワーク

東北電力ネットワークは、東北電力と共同利用する顧客情報管理システムに不具合があったことを明らかにした。東北電力から閲覧できない顧客情報が閲覧できる状態だったという。

同社によれば、東北電力と共同利用している顧客情報管理システムにおける不備が判明したもの。本来、東北電力以外の小売電気事業者と契約している顧客情報については、東北電力に対して非表示とすべきところ一部閲覧できる状態となっていた。

不具合が生じていたのは、新設工事申込の工程管理を行う画面。新設工事の完了後、東北電力以外の小売電気事業者へ短期間で契約先が変更されたケースにおいて、東北電力が顧客情報を閲覧しようとすると、一定期間顧客氏名と住所を表示可能だった。

東北電力からの連絡で問題が判明。システムのプログラム設計においてミスがあったことが原因だという。

過去のアクセス履歴を確認したところ、東北電力より769件の閲覧が確認された。いずれも適正な業務範囲であり、営業活動など不適切に使用されたケースはなかったとしている。

問題の発覚を受けて、同社では閲覧できないよう対策を講じた。また対象となる顧客と個別に連絡を取っている。

(Security NEXT - 2025/06/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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