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契約者情報の不正持ち出し、約2.9万件と判明 - JSB

学生や高齢者向けの不動産賃貸事業を手がけるジェイ・エス・ビーは、従業員が物件の契約者情報を漏洩した可能性がある問題を受け、調査結果を明らかにした。

同社従業員が顧客管理システムより、契約者の氏名、住所、電話番号、性別、生年月日、在籍校名、年収、世帯年収などの契約者に関する個人情報を漏洩させた可能性があることが1月20日に判明し、調査を進めていた。

1月27日に外部専門家をまじえて従業員に事実確認を行ったところ、不正な方法で顧客管理システムにログイン、契約者情報を抽出して持ち出し、第三者に漏洩したことを認めたという。

対象範囲の特定作業を進めたところ、約2万9000件の契約者情報が流出したことを確認した。

同社は、二次被害の防止に向けて漏洩した情報を入手した第三者に対して情報を用いた勧誘行為を停止するよう申し入れた。今後も順次措置を講じていく方針。

対象となる契約者には、書面による説明を行うほか、警察と連携して全容解明を進めていく。同社に対して33件の問い合わせが寄せられたが、いずれも金銭的な被害は確認されていないとしている。

(Security NEXT - 2023/02/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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