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米CISA、「Chromium」脆弱性の悪用に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、「Chromium」に確認された脆弱性が悪用されているとして注意喚起を行った。

現地時間2025年6月5日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」を更新し、「Chromium」のスクリプトエンジン「V8」に判明した「CVE-2025-5419」を追加したもの。

CISAでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」において同脆弱性のベーススコアを「8.8」、重要度を4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングしている。

細工したHTMLページを経由してリモートより攻撃が行われるおそれがあり、米行政機関へ対策を促すとともに、広く注意を呼びかけた。

オープンソースの「Chromium」をベースに開発されているブラウザは少なくなく、「Chrome」「Microsoft Edge」をはじめ、「Opera」「Vivaldi」「Brave」など多数存在している。

「Microsoft Edge」なども「CVE-2025-5419」を解消するアップデートをリリースしており、各製品への影響など開発元からのアナウンスに注意する必要がある。

(Security NEXT - 2025/06/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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