Cisco IOS XE無線LANコントローラに脆弱性 - root権限奪取のおそれ
Cisco Systemsは現地時間2025年5月7日、セキュリティアドバイザリを公開し、「Cisco IOS XE」に実装されている無線LANコントローラの深刻な脆弱性を明らかにした。
「JSON Web Token(JWT)」がハードコードされており、認証を必要とすることなく、ファイルをアップロードできる脆弱性「CVE-2025-20188」が確認されたもの。脆弱性を悪用されるとリモートよりroot権限で任意のコマンドを実行されるおそれがある。
同脆弱性は、「Out-of-Band Access Point(AP)」の画像ダウンロード機能に存在。同機能はデフォルトで無効となっているが、一部機器で機能を有効化すると、細工されたHTTPSリクエストによって任意のファイルをアップロードしたり、パストラバーサルが可能となる。
同社は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを最高値である「10.0」と評価。重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングした。
同社内部のセキュリティテストで発見したとしており、アドバイザリの公開時点で同脆弱性の悪用や情報公開などは確認されていない。
同社は脆弱性を修正するアップデートを提供。画像ダウンロード機能を無効化する緩和策などもアナウンスしており、早急に対策を講じるよう利用者に呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/05/08 )
ツイート
PR
関連記事
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
ファイル管理ツール「File Browser」に脆弱性 - 依存ライブラリに起因
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目
「Chrome」のスクリプトエンジンにゼロデイ脆弱性 - 修正版が公開
Appleの動画エンコーダ「Compressor」に脆弱性 - アップデートで修正
Zoho製アプリ監視ツールにコマンド検証回避の脆弱性 - アップデートで修正
「IBM AIX」のNIM関連機能に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
「MS Edge」にアップデート - 「V8」の脆弱性を解消
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に深刻な脆弱性 - すでに攻撃も
