PHPのDB接続ライブラリ「ADOdb」のPostgreSQLドライバに深刻な脆弱性
PHP環境においてデータベースへアクセスする機能を提供するクラスライブラリ「ADOdb」に深刻な脆弱性が明らかとなった。「PostgreSQL」を利用している場合に影響があり、アップデートが提供されている。
同ライブラリのPostgreSQL用ドライバにSQLインジェクションが可能となる脆弱性「CVE-2025-46337」が判明したもの。
引数としてわたされる一部パラメータを適切にエスケープ処理しておらず、任意のSQL文を実行されるおそれがあるという。
CVE番号を採番したGitHubでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを最高値である「10.0」と評価。重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。
開発チームでは、脆弱性を修正した「ADOdb 5.22.9」を現地時間5月1日にリリースした。同バージョンでは、「SQLite3」のドライバや「PHP 8.2」との互換性に関するバグなども修正したとしている。
(Security NEXT - 2025/05/07 )
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