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10月のDDoS攻撃は減少、攻撃規模も縮小 - IIJレポート

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、同社サービスやバックボーンで2025年10月に観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。攻撃件数は前月から約1割減となった。規模も最大で約11.5Gbpsほどと前月を下回っている。

同社によれば、10月に観測されたDDoS攻撃は283件。前月の314件から9.9%減少した。1日あたりの平均件数は約9.1件で、前月の約10.5件から縮小している。

10月6日は21件が観測されたが、20件以上の攻撃が観測されたのは同日のみ。一方で10月13日は攻撃が観測されないなど、日によって変化が見られた。

同月に観測されたもっとも規模が大きかった攻撃はUDPフラッド攻撃。約137万ppsのパケットにより、約11.5Gbpsのトラフィックが発生した。前月には約413万ppsにより41.8Gbpsのトラフィックが観測されたが、攻撃規模としては大きく縮小している。

もっとも長く継続した攻撃は、「NTP」や「DNS」「CLDAP」など複数のプロトコルを用いた増幅攻撃だった。49分にわたって攻撃が展開され、最大約6.7Gbpsのトラフィックが発生したという。

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IIJによるDDoS攻撃の観測状況

(Security NEXT - 2025/11/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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