「NATS Server」の一部APIに深刻な脆弱性 - アップデートを
複数のシステムやアプリケーション間におけるデータの通知や命令の基盤を提供する「NATS Server」において、「API」におけるアクセス制御の不備に起因する脆弱性が判明した。脆弱性を修正するアップデートが提供されている。
「NATS Server」に統合されたメッセージの永続化機能「JetStream」において、アセット管理に用いる「API」にアクセス制御不備の脆弱性「CVE-2025-30215」が確認されたもの。
悪用には一定のパーミッションが必要となるが、脆弱性によって他アカウントの「JetStream」におけるアセットに対し、不正な操作を実行することが可能になるという。
具体的には、アカウントやサーバの削除、ストリーム移動およびキャンセルなど、4種類のAPIにおける認可が適切に処理されておらず、本来アクセスできない他アカウントのリソースを操作できるという。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.6」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
開発グループでは、現地時間4月8日にリリースした「NATS Server 2.11.1」「同2.10.27」にて脆弱性を修正した。また脆弱性の概念実証(PoC)も公開されており、注意が必要となる。
(Security NEXT - 2025/04/16 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局
