「Apache Tomcat」の脆弱性攻撃が発生 - 「WAF」回避のおそれも
「Apache Tomcat」にリモートよりコードの実行が可能となる脆弱性「CVE-2025-24813」が判明した問題で、すでに悪用されていることがわかった。「WAF」による検知を回避されるおそれもあるという。
問題の脆弱性は、HTTPの「PUTメソッド」によりファイルの一部のみを更新する「partial PUT」の処理に明らかとなった「CVE-2025-24813」。
「Apache Tomcat」の開発チームでは、現地時間2025年3月10日にアドバイザリを公開。現地時間2月10日にリリースした「Apache Tomcat 11.0.3」「同10.1.35」「同9.0.99」で同脆弱性を修正したことを明らかにした。
セキュリティベンダーのWallarmは、中国時間3月12日正午過ぎにはポーランドから攻撃が確認されており、脆弱性の公表から2日経たずに悪用がはじまったと報告。現地時間3月13日には研究者よりエクスプロイトコードも公開されている。
今回公表された脆弱性は、ファイルベースのセッションストレージを使用しており、アプリケーションにデシリアライズ攻撃に利用可能なライブラリが含まれている場合に影響がある。
(Security NEXT - 2025/03/18 )
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