「Paragon Partition Manager」に脆弱性 - ランサム攻撃で悪用も
ドライブのパーティション管理が行えるParagon Softwareの「Paragon Partition Manager」に複数の脆弱性が明らかとなった。一部脆弱性はランサムウェアの攻撃に悪用されているという。
「同7.9.1」に関する4件の脆弱性や、「同17」に関する脆弱性「CVE-2025-0289」が判明したもの。同製品のカーネルドライバ「BioNTdrv.sys」に起因し、権限昇格やDoS攻撃が可能になるとしてCERT/CCでは注意喚起を行った。
具体的には、ポインタの検証不足によりカーネルリソースへアクセスが可能となる「CVE-2025-0289」をはじめ、任意のコードを実行できる「CVE-2025-0286」のほか、権限の昇格が可能となる「CVE-2025-0285」「CVE-2025-0287」「CVE-2025-0288」が判明している。
なかでも「CVE-2025-0289」については、すでにMicrosoftの署名済みドライバを悪用する「BYOVD(Bring Your Own Vulnerable Driver)攻撃」に用いられており、ランサムウェアの攻撃キャンペーンに悪用されているという。
Paragon Softwareは、脆弱性を修正した「BioNTdrv.sys 2.0.0」をリリースしており、最新版へのアップデートを呼びかけている。マイクロソフトは、脆弱なドライバのブロックリストへ「BioNTdrv.sys 1.5.1」「同1.3.0」を追加した。
(Security NEXT - 2025/03/04 )
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