Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Hive」に脆弱性 - 認証回避や情報漏洩のおそれ

Hadoop上で動作するデータウェアハウスシステム「Apache Hive」に2件の脆弱性が明らかとなった。開発チームは脆弱性へ対処したアップデートを提供している。

現地時間2025年1月28日にメーリングリストで2件の脆弱性「CVE-2024-23953」「CVE-2024-29869」を明らかにしたもの。重要度はともに4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティングしている。

「CVE-2024-23953」は、署名検証の不備に起因する脆弱性。比較時間がデータの内容に依存しているため、認証済みのユーザーによるタイミング攻撃によってリクエストを偽造でき、サービス拒否を引き起こすことが可能だという。

一方「CVE-2024-29869」は、一時作成する認証情報ファイルのアクセス制御に関する脆弱性。デフォルトで読み取り権限が与えられており、同じディレクトリにアクセス権限を持つユーザーによって認証情報を閲覧可能となる。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「CVE-2024-23953」が「6.5」、「CVE-2024-29869」が「5.5」と評価し、重要度をともに「中(Medium)」とした。

開発チームは、「CVE-2024-23953」を「Apache Hive 4.0.0」、「CVE-2024-29869」を「同4.0.1」で修正したとし、利用者に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/02/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「IBM AIX」に複数のRCE脆弱性が判明 - パッチや暫定修正プログラムを公開
エンプラサーバなどに採用されるAMI製「BMC」にRCE脆弱性
「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティアップデートがリリース
米政府、バックアップソフトやIPカメラの脆弱性悪用に注意喚起
Veeam製バックアップソフトに深刻なRCE脆弱性が判明
「Chrome」に「クリティカル」脆弱性 - アップデートで修正
KDDIのホームゲートウェイ「HGW-BL1500HM」に複数脆弱性
「FortiOS」脆弱性や不正コード混入「Githubアクション」の悪用に注意喚起 - 米政府
SAP、3月の月例パッチを公開 - 新規アドバイザリ21件を公開
サーバ製品「HPE Cray XD670」の管理ソフトに深刻な脆弱性