9月のMS月例パッチで「悪用なし」の脆弱性 - 7月以前に悪用
現地時間9月10日の月例セキュリティ更新で修正された「Windows MSHTMLプラットフォーム」の脆弱性「CVE-2024-43461」が、7月以前に悪用されていた「ゼロデイ脆弱性」であることがわかった。
同脆弱性は、「Windows MSHTMLプラットフォーム」において「なりすまし」が可能となる脆弱性。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.8」、重要度は上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティングされている。
マイクロソフトでは9月の月例セキュリティ更新で脆弱性を公開した際、悪用を否定していたが、現地時間9月13日に情報を更新。「悪用済み」であるとステータスを変更した。
同脆弱性に関しては、Zero Day Initiativeが悪用を確認し、6月にマイクロソフトへ報告したが、9月の月例パッチ公開時に悪用への言及がないことに疑問を呈していた。
マイクロソフトは、7月より前に「CVE-2024-38112」と関連する攻撃チェーンの一部として「CVE-2024-43461」が悪用されていたことを明かす一方、7月の月例セキュリティ更新プログラムで「CVE-2024-38112」の修正プログラムをリリースし、攻撃チェーンを断ち切っていたと釈明した。
これら脆弱性の悪用から完全に保護するには、7月、9月にリリースしたセキュリティ更新プログラムの双方をインストールする必要があると説明。利用者に対応を呼びかけている。
(Security NEXT - 2024/09/17 )
ツイート
PR
関連記事
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
登録セキスペ試験、2026年度からCBT方式に移行
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
サイトが閲覧不能に、個人情報流出のおそれも - 筋ジストロフィー協会
LLMキャッシュ管理ツールにRCE脆弱性 - キャッシュ汚染に起因
プリント管理ソフト「Xerox FreeFlow Core」に深刻な脆弱性
「Amazon EMR」に深刻な脆弱性 - 資格情報漏洩のおそれ