Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MSが月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性含む79件に対応

マイクロソフトは現地時間9月10日、9月の月例セキュリティ更新プログラムを公開し、あわせて79件の脆弱性に対応した。4件についてはすでに悪用が確認されている。

今回のアップデートでは、「Windows」や「Office」「Azure」をはじめ、「Microsoft Dynamics 365」「Power Automate」「SQL Server」「Hyper-V」「Microsoft Graphicsコンポーネント」「Microsoft Streamサービス」「Microsoft管理コンソール」などに明らかとなった脆弱性に対処した。

CVEベースで79件の脆弱性を解消している。最大重要度を見ると、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が7件。次に高い「重要(Important)」とされる脆弱性が71件、「警告(Moderate)」が1件だった。

脆弱性によって影響は異なるが、23件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがあり、30件は権限昇格の脆弱性だという。このほか情報漏洩の脆弱性が11件、サービス拒否の脆弱性が8件、セキュリティ機能をバイパスされる脆弱性が4件、なりすましの脆弱性が3件だった。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを見ると、68件が「7.0」以上と評価されている。「9.0」以上とされる脆弱性は2件。「CVE-2024-43491」が「9.8」、「CVE-2024-38220」が「9.0」で続いている。

(Security NEXT - 2024/09/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Elasticのエンドポイント対策「Elastic Defend」に脆弱性 - 修正版を提供
2025年9月も300件強のDDoS攻撃を観測 - IIJレポート
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
「NVIDIA App」インストーラに脆弱性 - 権限昇格のおそれ
先週注目された記事(2025年11月2日〜2025年11月8日)
市内全世帯向けデジタル金券の配送中に一部紛失 - 太田市
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD