Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

分析ツール「Kibana」に2件の「クリティカル」脆弱性

Elasticのデータ分析可視化ツール「Kibana」に「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性2件が明らかとなった。アップデートが提供されている。

細工されたペイロードを含む「YAMLドキュメント」を解析すると任意のコードを実行されるおそれがあるデシリアライズの脆弱性「CVE-2024-37288」「CVE-2024-37285」が明らかとなったもの。

「CVE-2024-37288」については、Amazon Bedrockコネクタを構成し、「Elastic Security」のビルトインAIツールを使用している場合に影響を受ける。

一方「CVE-2024-37285」については、Kibanaの権限が割り当てられており、Elasticsearchインデックス権限を持つ場合に悪用が可能となる。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、「CVE-2024-37288」を「9.9」、「CVE-2024-37285」を「9.1」と評価。重要度はいずれも4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

これら脆弱性やバグを修正した「同8.15.1」が提供されており、アップデートが呼びかけられている。

(Security NEXT - 2024/09/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「WinRAR」に深刻な脆弱性 - ゼロデイ攻撃で判明
ビジネス交流会サイトに攻撃試行 - 攻撃遮断も一時閉鎖
配食サービス先リストが所在不明、携帯したコピーを紛失 - 東村山市
ひとり親世帯の対象者リストを第三者に誤送信 - 山形県
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
登録セキスペ試験、2026年度からCBT方式に移行
ホビー通販サイトが改ざん被害 - 個人情報流出の可能性
Omnissaのメールセキュリティ製品にSSRFの脆弱性 - アップデートが公開
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性8件を修正
先週注目された記事(2025年8月3日〜2025年8月9日)