Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MSが月例パッチを公開、多数脆弱性を修正 - すでに6件で悪用

マイクロソフトは、米時間8月13日に月例セキュリティ更新プログラムを公開し、脆弱性85件に対処した。アドバイザリの公開時点で6件の脆弱性に対するゼロデイ攻撃が確認されているという。

今回のアップデートでは、「Windows」や「Office」をはじめ、「Azure」「Microsoft Dynamics」、開発ツールなどに明らかとなった脆弱性に対処した。

CVEベースで85件にのぼり、最大重要度を見ると、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が7件。2番目に高い「重要(Important)」とされる脆弱性が77件、1段階低い「警告(Moderate)」が1件だった。

脆弱性によって影響は異なるが、28件はリモートよりコードを実行される脆弱性で、34件は権限昇格のおそれがある。情報漏洩の脆弱性が7件、サービス拒否が6件、なりすましが5件、セキュリティ機能のバイパスが4件、メモリ破損が1件だった。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3」におけるベーススコアを見ると、71件については「7.0」以上となり、このうち7件は「9.0」以上と評価されている。特に「CVE-2024-38140」「CVE-2024-38154」「CVE-2024-38063」「CVE-2024-38199」の4件については「9.8」と高い。

2024年8月の月例パッチで対応した脆弱性において、すでに6件は悪用が確認されているという。

(Security NEXT - 2024/08/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Veeam Backup & Replication」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
教育補助員が持ち出した課題プリントを紛失 - 都立高
委託先事業者がメールを誤送信、メアド流出 - 栃木県
「IBM Backup, Recovery and Media Services for i」に権限昇格の脆弱性
米当局、Linuxカーネルの脆弱性悪用に注意喚起
Googleグループ57件が公開設定、個人情報が外部閲覧状態に - ダイソー
「Chrome」にアップデート - 3件のセキュリティ修正
「NetScaler ADC」「同Gateway」に深刻な脆弱性 - 早急に対応を
Trend Micro「Apex Central」に深刻な脆弱性 - 修正パッチをリリース
Apple製品の脆弱性に攻撃 - 2〜3月に修正済みも情報公開は6月