経理機能が復旧、出版も8月中旬には従来水準に - KADOKAWA
KADOKAWAは、同社グループが利用するプライベートクラウド内のサーバが、ランサムウェアなどを用いたサイバー攻撃を受けた問題で、対応状況を明らかにした。平常時の3分の1程度に落ち込んだ既刊出版物も8月中旬には従来の水準に回復する見込みだという。
今回の問題について同社は、ドワンゴが利用するファイルサーバがサイバー攻撃を受けた際、被害の拡大防止やデータ保全のためサーバを停止したことから、出版製造、物流のシステムへ影響が拡大したと説明。
対応を優先していた「経理機能」については復旧を終え、既刊出版物の出荷部数が3分の1程度に落ち込んでいた「出版事業」についても、8月以降、段階的に出荷量を戻し、同月中旬以降は従来の水準まで回復する見込みだという。
書店とのダイレクト受発注システムについても再稼働、販売施策を強化。出荷の保留分や店頭で品薄となっているタイトルの販促を進め、影響を受けた期間の逸失収益について挽回を図る考え。
ウェブ関連サービスに関しては、ドワンゴが8月5日より「ニコニコ動画」「ニコニコ生放送」などの主要サービスを順次再開。9月以降に全面復旧するとしている。
商品の卸売販売については、アカウント認証機能の障害により一部ショップが影響を受けたが、8月初旬に同アカウント認証機能が再開したり、代替の認証機能が稼働し、8月以降は影響がほぼなくなるとの見通しを示した。
(Security NEXT - 2024/07/30 )
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