6月のフィッシング、URL件数が過去最多を更新
6月にフィッシング攻撃で用いられたURLの件数が過去最多を記録した。報告数も前月から微増し、2カ月連続で14万件を超えている。
フィッシング対策協議会によれば、同月に寄せられたフィッシング攻撃の報告は14万4160件。前月の14万3680件から480件増となり、1日あたり約4805.3件の報告が寄せられた。
フィッシングの報告数は、2月に一時5万件台なかばまで減少したものの、その後4カ月連続で増加。過去3番目に多い報告数となっている。
一方、フィッシングサイトに悪用されたURLは5万4991件。前月の3万8089件から約44.4%増と急増した。1日あたりに換算すると約1833件。これまで最多だった2022年9月の5万3612件を上回り、過去最多を更新した。
サブドメインにランダムな文字列を指定し、リダイレクトのために使い捨てで利用された「.cn」ドメインが目立ち、約41.3%を占めている。
フィッシングサイトに悪用されたトップレベルドメインとしては、「.com」が約50.8%で最多、「.cn」が約24.0%となり、これらで全体の4分の3を占める。「.top(約6.0%)」「.xyz(約5.8%)」「.net(約4.5%)」「.dev(約3.3%)」が続いた。

フィッシング報告の推移。6月はURL件数の過去最多を更新した(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2024/07/22 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
多治見市の複数小中校で不正アクセス - 迷惑メール1.6万件送信
開発環境が侵害 マルウェア感染と個人情報流出を確認 - ジモティー
「Avast Antivirus」macOS版に脆弱性 - RCEやDoSのおそれ
「MS Edge」にアップデート - 脆弱性14件を解消
「Langflow」に未修正脆弱性、緩和策を - 報告者「修正が後回し」
深刻な「React」脆弱性、米当局が悪用に注意呼びかけ
先週注目された記事(2025年11月30日〜2025年12月6日)
解析ライブラリ「Apache Tika」に深刻なXXE脆弱性 - コア部分も更新を
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
サイバー攻撃で顧客管理システムのPWが流出 - 車検チェーン店

