「Exim」に脆弱性 - 拡張子による添付ファイルブロックを回避されるおそれ
メール転送エージェント(MTA)である「Exim」の開発チームは、現地時間7月10日に最新版となる「同4.98」をリリースした。
今回のアップデートでは、機能の追加や見直しのほか、複数行ある「RFC 2231ヘッダ」のファイル名を誤って解析する脆弱性「CVE-2024-39929」に対処した。
同脆弱性を悪用することで、拡張子による保護を回避し、実行ファイルなど悪意ある添付ファイルを配信することが可能になるという。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「5.4」、重要度は「中(Medium)」とレーティングされている。
開発チームでは、「同4.98」より以前のバージョンはすべてサポートが終了していると説明。特に「同3.36」についてはリリースが20年前であり、利用しないよう注意を呼びかけている。
同脆弱性について、脆弱性データベースを提供するCensysは、CVSS基本値を「9.1」と評価。7月10日の時点で米国、ロシア、カナダを中心に「同4.97.1」および以前のバージョンが約156万台稼働しているとの分析結果を明らかにし、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2024/07/16 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ゴルフスクールのインスタアカが乗っ取り被害 - 意図しない投稿
住民の個人情報を議員に漏洩した職員2人を懲戒処分 - 吉野町
学生向けシステム内に不正ファイル、個人情報流出の可能性も - 帝塚山学院大
ランサム攻撃によりサーバやPCが被害 - 建設資材機械設備メーカー
危険物取扱者試験講習会の案内メールで誤送信 - 薩摩川内市
外部からの攻撃を検知、会員情報流出の可能性 - CNプレイガイド
個人情報約60万件が詐欺グループに - 個情委が名簿事業者に行政指導
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み