KADOKAWA、復旧状況などを公表 - 経理機能は7月初旬
KADOKAWAは、ランサムウェアなどを用いたサイバー攻撃により大規模なシステム障害が発生した問題で、6月27日時点における対応状況を明らかにした。
システムが停止したことを受け、同社では事業活動の根幹となる経理機能や、売上規模が大きい出版事業における製造、物流面での復旧を最優先に対応を進めていると説明。経理機能については、アナログ対応も含め、7月初旬に復旧する予定としている。
出版事業では、新刊を従来と同等の水準を維持する一方、重版は優先度を踏まえて対応。物流に関しても新刊は平常時と同等の水準を維持しているが、障害の影響が大きかった既刊については出荷部数が平常時の3分の1程度に落ち込んでいるという。
ウェブ関連サービスについては、ニコニコファミリーのサービス全般や、ニコニコアカウントによるログインサービスが現在も停止している。
従来サービスが停止する一方で、「ニコニコ動画(Re:仮)」にくわえて、「ニコニコ生放送(Re:仮)」「ニコニ・コモンズ(Re:仮)」など臨時サービスを立ち上げており、「ニコニコ漫画スマートフォン版Webサイト」「NicoFT」など既存サービスも順次再開。「ニコニコチャンネルプラス」も6月28日より提供を再開する見込み。
商品の卸売に関しては、影響を限定的とし、出荷機能は概ね平常どおりに回復したとしている。オンラインショップでは、アカウント認証機能が停止している影響でログインできないユーザーが発生している。
(Security NEXT - 2024/06/27 )
ツイート
PR
関連記事
スパム対策機器にゼロデイ攻撃、ディレクトリサーバに横展開 - 慶応大
高齢者調査名簿や調査票が所在不明に - 名古屋市
「MongoDB」に脆弱性「MongoBleed」 - 「PoC」公開、早急に対応を
ボランティア連絡用端末で誤送信、メアドが流出 - 奈良県
寝台列車「TWILIGHT EXPRESS」の乗客情報を消失 - 誤操作か
メール転送エージェント「Exim」に脆弱性 - 「クリティカル」評価も
「Apache NiFi」の「Asana」連携の一部処理にRCE脆弱性
ワークフローツール「n8n」に今月3件目の「クリティカル」脆弱性
先週注目された記事(2025年12月21日〜2025年12月27日)
「IBM API Connect」に認証回避の脆弱性 - 暫定修正を提供
