Windowsの「BitLocker」を悪用するランサムウェア - ドライブ名に連絡先
Windowsの暗号化機能「BitLocker」を悪用してデータを暗号化するあらたなランサムウェア「ShrinkLocker」が確認された。複数国で被害が確認されているという。
Kasperskyによると、「BitLocker」を有効化してドライブ全体を暗号化する機能を備えたあらたなランサムウェアを確認したもの。同社では同ランサムウェアを「ShrinkLocker」と名付けた。
日本では被害は確認されていないものの、メキシコ、インドネシア、ヨルダンにおいて攻撃が確認されている。鉄鋼やワクチンの製造企業、政府機関などが標的となっていた。
これまでも現地調達ツールを悪用する「LotL(Living-Off-The-Land)攻撃」において「BitLocker」を悪用し、身代金を要求するケースが確認されているが、「ShrinkLocker」は、攻撃対象となるWindowsのバージョンに応じて「BitLocker」を有効化する点がこれまでにない特徴であると同社は指摘。
同機能により、最新のWindowsから「Windows Server 2008」までと幅広いバージョンに対する攻撃が可能だという。
(Security NEXT - 2024/05/30 )
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