X線読影システムのランサム被害、VPN経由で侵入 - 埼玉県健康づくり事業団
埼玉県内の自治体や組織より検診業務などを請け負っている埼玉県健康づくり事業団がサイバー攻撃を受けた問題。侵入経路はVPN経由だった。痕跡は確認されなかったが情報が流出した可能性もあり、自治体などが対応を進めている。
同事業団では、1月29日に保有するX線画像読影システムで障害が発生。システムの内部には英文による脅迫文が残されており、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたことが判明した。
同法人では、埼玉県内の42自治体をはじめ、県内の企業、団体などより集団検診などの業務を受託。胃がんや肺がん、乳がん検診などをはじめとするX線撮影画像の読影については年間約40万件に対応しており、事態を公表するとともに外部協力のもと情報流出など影響について調査を行っていた。
フォレンジック調査の結果、攻撃を確認する2日前の1月27日16時半ごろ、VPN経由で同システムの偵察が行われ、翌28日18時半ごろ侵入。探索活動などを行った上で攻撃が展開されたことが明らかとなった。
同システムに関連するサーバ8台や端末2台でランサムウェアの被害が発生。一連の攻撃でデータの窃取や漏洩した痕跡は見つかっていないものの、リモートデスクトッププロトコルを使用してデータを転送することも可能であり、データが流出した可能性もあるとしている。
(Security NEXT - 2024/05/10 )
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