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「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能

Palo Alto Networks製のファイアウォールに搭載されている「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性が見つかった問題で、実証コードの公開により悪用の増加が観測されている。同社は機器上より悪用の有無を確認する方法をアナウンスした。

「CVE-2024-3400」は、「PAN-OS」のVPN機能「GlobalProtect」に明らかとなったコマンドインジェクションの脆弱性。「PAN-OS 11.1」「同11.0」「同10.2」に影響があり、機器上で認証なしにroot権限でコードを実行されるおそれがある。

3月下旬よりゼロデイ攻撃が展開されており、現地時間4月14日より順次アップデートをリリースしている。脆弱性の内容を分析したレポートや実証コードが公開されており、同社においても同脆弱性を悪用した攻撃の増加を認識しているという。

同社は、「PAN-OS」のコマンドラインインタフェースより脆弱性を悪用する動きがあったか確認するためのコマンドをセキュリティアドバイザリで公開した。また脅威対策のサブスクリプション契約者向けにあらたな緩和策を提供している。

なお、当初は「デバイステレメトリ機能」が無効の状態であれば脆弱性の影響を受けないとされていたが、攻撃条件が修正され、同機能が無効の場合にも影響がある。緩和策としても効果がないため、注意が必要。

記事修正のお知らせ:アドバイザ公表当初、脆弱性は「GlobalProtect gateway」を構成している場合に影響があるとされていましたが、その後「GlobalProtect portal」を構成している場合も影響があると修正されていることから一部記載を見直しました。

(Security NEXT - 2024/04/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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