Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明

複数の開発言語ライブラリを「Windows」で利用する際、コマンドインジェクションが可能となる脆弱性「BatBadBut」が明らかとなった。アプリケーションに対する影響は限定的と見られるが、対策が呼びかけられている。

「Windows」環境で利用した際、複数の開発言語において引数のエスケープ処理が適切に行われていない脆弱性が明らかとなったもの。信頼できない因数を処理する場合に任意のコードを実行されるおそれがある。

Flatt SecurityのRyotaK氏が報告したもので、脆弱性は別名「BatBadBut」と名付けられた。同問題に関連して4件のCVE番号「CVE-2024-1874」「CVE-2024-22423」「CVE-2024-24576」「CVE-2024-3566」が割り当てられている。

同脆弱性は、Windowsの「cmd.exe」におけるコマンド引数の解析ルールが複雑であり、適切にエスケープが行われていないことに起因するという。

直接影響を受けるアプリケーションは少ないと見られるが、「CreateProcess」関数に依存している場合に影響があり、「.bat」「.cmd」の場合か、ファイル拡張子を指定せずにコマンドを実行するアプリケーションなども影響を受ける可能性がある。

(Security NEXT - 2024/04/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ビデオ会議サービスのZoom、脆弱性9件を公表
「MS Edge」のアップデート、脆弱性5件を修正
MS、11月の月例修正パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性にも対応
「Chrome」のスクリプトエンジン「V8」に脆弱性 - 修正版を公開
「Firefox 145」をリリース - 16件の脆弱性に対処
「Ivanti EPM」にセキュリティアップデート - 脆弱性3件を修正
口座振込通知書を誤送信、データ出力時のミス気付かず - 燕市
地域計画PDFに個人情報 墨塗りでも参照可能 - 小千谷市
国勢調査書類、未回答世帯の訪問時に紛失か - 大野城市
第三者がサーバより情報を窃取、データ暗号化は確認されず - プラ製品メーカー