AIシステムの安全な実装運用に向けたガイダンスを公開 - 米政府ら
米政府などは、機械学習ベースのAIシステムを運用する組織に向けて、安全に実装するためのガイドラインを取りまとめ、公開した。従来のITシステムにおけるセキュリティ対策にくわえ、AIシステム特有の対策が求められるとし、実施を呼びかけている。
米国の国家安全保障局人工知能セキュリティセンター(NSA AISC)やサイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)、連邦捜査局(FBI)をはじめ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのセキュリティ機関が共同でガイダンスを取りまとめたもの。
外部で開発されたAIシステムをオンプレミスやプライベートクラウド環境に実装し、運用する場合を想定している。第三者が提供するサービスを利活用するケースはスコープ外となる。
安全に実装し、運用していくためには、AIシステムの複雑さ、必要なリソース、使用するインフラを踏まえた慎重な設定と構成が必要であると指摘。実装、運用、保守面より考慮すべき事項をガイドラインとして取りまとめた。
機密性、完全性、可用性の向上を目標とし、脆弱性対策、システムや関連データ、サービスに対する悪意ある活動への対処や制御などについて説明。従来のITシステムにおけるベストプラクティスに加えて、AIシステムにおける対策を講じる必要があるとしている。
(Security NEXT - 2024/04/16 )
ツイート
PR
関連記事
「再配達にはサービス料」、クレカ情報など狙う偽日本郵便に注意
健康靴の通販サイト、個人情報流出の可能性
個人情報含む国勢調査世帯一覧を紛失 - 荒尾市
闇サイトでの個人情報流通を契機に不正アクセス判明 - 不動産管理会社
委託業者の別自治体向け納品ファイルに個人情報 - あま市
USBメモリを紛失、発信機履歴から誤廃棄の可能性 - 福井大病院
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
Amazon関連ドメイン取得、3週間で700件以上 - プライム感謝祭を標的か
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供