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「auひかり」向けのブロードバンドルータに複数の脆弱性

KDDIが、ブロードバンド接続サービス「auひかり」の利用者に対して提供している家庭向けWi-Fi対応ブロードバンドルータ「HGW BL1500HM」に複数の脆弱性が明らかとなった。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同製品の「ファームウェア002.001.013」および以前のバージョンに隣接ネットワークより悪用が可能となる脆弱性3件が明らかとなったもの。

任意のコマンドを実行されるおそれがある「CVE-2024-28041」をはじめ、SSH接続においてパスワードの強度が不十分である「CVE-2024-21865」、パスワードの強度が不十分なためにシステムの設定を変更されるおそれがある「CVE-2024-2907」が判明した。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「CVE-2024-28041」が「8.8」、のこる2件は「6.5」と評価されている。

ゼロゼロワンの早川宙也氏がJPCERTコーディネーションセンターへ報告したもので、同センターが調整を行った。脆弱性を修正したファームウェア「同002.001.019」が提供されている。

同製品はインターネット回線に接続されている場合、自動的にファームウェアを取得し、アップデートする機能を搭載しているため、利用者による操作は不要。アップデート時に再起動するため、機器を通じて提供されているネットや電話、テレビのサービスなどが約8分間にわたり使用できなくなるという。

(Security NEXT - 2024/03/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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