Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WordPress」向けファイル管理プラグインにパストラバーサルの脆弱性

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「WordPress」向けに提供されているプラグイン「File Manager」「File Manager Pro」に深刻な脆弱性が明らかとなった。

同プラグインは、「WordPress」の管理画面からファイルやフォルダを編集したり、アップロード、ダウンロード、削除などが行えるプラグイン。任意のファイルの内容を読み取ったり、任意のディレクトリにファイルをアップロードすることが可能となるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2023-6825」が明らかとなった。

無料版の「File Manager」については、脆弱性の悪用に管理者権限が必要となるが、有償版の「File Manager Pro」ではショートコードによって権限を付与した場合に、権限が低いユーザーからも悪用されるおそれがある。

CVE番号を採番したDefiantのWordfenceは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.9」、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

同脆弱性は「File Manager 7.2.2」「File Manager Pro 8.3.5」にて修正されており、同バージョン以降へのアップデートが呼びかけられている。

(Security NEXT - 2024/03/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
露APT28のマルウェア「GooseEgg」が見つかる - 2019年4月よりゼロデイ攻撃を展開か
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
添付ファイルと宛先の確認不足が重なる誤送信が発生 - 大塚商会
福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
グリコでシステム障害、冷蔵食品を出荷停止 - 再開は5月中旬予定
2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減