コンテナの制限を回避する脆弱性「Leaky Vessels」が判明
コンテナ関連のコアコンポーネントにコンテナによる制限を回避し、ホストOSのroot権限によるアクセスが可能となる脆弱性「Leaky Vessels」が明らかとなった。
「Dockerエンジン」で使用されるコンテナランタイム「runc」や、コンテナイメージをビルドするためのツールキット「BuildKit」に脆弱性が明らかとなったもの。発見したSnykの研究者は、これら脆弱性を「漏れる容器」を意味する「Leaky Vessels」と名付けている。
コンテナを起動、実行するために用いるOpen Container Initiative(OCI)の「runc」では、「同1.1.11」および以前のバージョンに「CVE-2024-21626」が判明。
またMoby Projectの「Buildkit」では、「同0.12.4」および以前のバージョンに「TOCTOU」によるマウントキャッシュの競合の脆弱性「CVE-2024-23651」、GRPCにおけるセキュリティモードの権限チェックにおける問題「CVE-2024-23653」、ホスト内において任意のファイルが削除できる脆弱性「CVE-2024-23652」が明らかとなった。
悪意のある「Dockerfile」や「アップストリームイメージ」よりコンテナをビルドすると、脆弱性が悪用されてコンテナによる制限を回避し、ホストのroot権限によりアクセスすることが可能となる。
(Security NEXT - 2024/02/02 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施