Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Ivanti製VPNに対する脆弱性攻撃の被害が拡大 - 少なくとも1700件の侵害

Ivantiが提供するリモートアクセス製品「Ivanti Connect Secure(旧Pulse Connect Secure)」「Ivanti Policy Secure Gateway」にゼロデイ脆弱性「CVE-2024-21887」「CVE-2023-46805」が明らかとなった問題で、悪用が拡大しており、注意が呼びかけられている。

脆弱性を発見、報告したVolexityによれば、Ivantiによるアドバイザリが公開された現地時間1月10日の翌日である11日に脆弱性を探索する兆候を検出。さらに複数の組織においてデバイスが侵害されていることも判明した。

こうした状況を受け、同社では緩和策が実施されていないVPNアプライアンスで、攻撃者が設置したウェブシェルが稼働しているか調べるスキャン方法をあらたに開発。

アプライアンスが稼働する約3万のIPアドレスに対してスキャンを行ったところ、ワールドワイドにおいて1700を超えるデバイスより侵害された痕跡を発見した。

中小企業からフォーチュン500に含まれる大企業まで影響を受けていると指摘。具体的には、政府機関や軍のほか、通信会社、防衛、宇宙航空、金融、会計、コンサルティング、テクノロジーといったセクターにおいて被害が見られたという。

同社が公開した1月14日時点におけるヒートマップを見ると、米国を中心に、ヨーロッパや日本、韓国、台湾などのアジア太平洋地域においても侵害されたVPNアプライアンスが観測されている。

20240117_vo_001.jpg
Volexityが発表した1月14日時点における侵害されたアプライアンスの分布図。日本でも複数観測されている

(Security NEXT - 2024/01/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

教員がサポート詐欺被害、NAS内の個人情報が流出か - 山形大付属中
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意