Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「GitLab」の脆弱性、実証コードが公開 - 侵害状況の調査を

「GitLab」においてアカウントを乗っ取られるおそれがある深刻な脆弱性「CVE-2023-7028」が見つかった問題で、すでに実証コードなどが複数公開されている。セキュリティ機関では、被害などを受けていないか調査なども行うよう呼びかけている。

「CVE-2023-7028」は、パスワードリセット機能に明らかとなった脆弱性。現地時間1月11日にリリースされたセキュリティアップデート「同16.7.2」「同16.6.4」「同16.5.6」にて修正された。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは最高値の「10.0」、重要度は「クリティカル(Critical)」と評価されている。

未検証のメールアドレスにリセットメールが送信され、アカウントを乗っ取られるおそれがある。ただし、二要素認証を設定している場合、パスワードリセットは可能なものの、ログインに別の認証要素が必要となるため、乗っ取りは防げるとしている。

同脆弱性は、バグ報奨金プログラムを通じて報告され、セキュリティアドバイザリの公開時点では、「GitLab.com」をはじめとする同社プラットフォームにおいて脆弱性の悪用は検出されていなかった。

一方、セキュリティアドバイザリの公開後、同脆弱性の詳細や実証コードなどが複数のサイトで公開されており、悪用されるリスクが高まっている。

こうした状況を受け、JPCERTコーディネーションセンターでは、同脆弱性への対策や調査を実施することを推奨。GitLabのセキュリティアドバイザリでは、ログより脆弱性の悪用がなかったか確認する方法を説明しており、参考にするよう求めている。

(Security NEXT - 2024/01/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

小学校で教員募集メールを誤送信、メアド流出 - 江戸川区
国民健保の被保険者情報含むUSBメモリを紛失 - 草津市
端末管理システムで誤設定、従業員情報が閲覧可能に - マイナビ
「ConnectWise Automate」に悪用リスク高い脆弱性 - 早急に対応を
DV被害者情報を保育施設で加害者に誤提供 - 奈良市
Cisco製IPフォンや侵入検知エンジン「Snort 3」などに脆弱性
Ruijie製ブリッジ「RG-EST300」に非公開SSH - 修正予定なし
バッファロー製Wi-Fiルータ「WXR9300BE6Pシリーズ」に脆弱性
NVIDIAの「Jetson Linux」やロボティクス開発環境に脆弱性
「Apache NMS.AMQP」に深刻な脆弱性 - アップデートや環境移行を呼びかけ