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「GitLab」に深刻な脆弱性 - アカウント乗っ取りのおそれ

GitLabは、現地時間1月11日にセキュリティアップデート「同16.7.2」「同16.6.4」「同16.5.6」をリリースした。パスワードリセット機能によりアカウントを乗っ取られるおそれがある脆弱性などを修正している。

「GitLab Community Edition(CE)」「同Enterprise Edition(EE)」に向けて脆弱性を解消するセキュリティアップデートをリリースしたもの。あわせて5件の脆弱性を解消した。

具体的には、「CVE-2023-7028」や「CVE-2023-5356」など、重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性2件が含まれる。

「CVE-2023-7028」は、ユーザーアカウントのパスワードリセット機能に明らかとなった脆弱性。未検証のメールアドレスにリセットメールが送信されるおそれがあった。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」において、ベーススコアは最高値となる「10.0」と評価されている。

同脆弱性は、同製品が備えるすべての認証機能が影響を受ける。ただし、二要素認証を設定している場合、パスワードリセットは可能なものの、ログインに別の認証要素が必要となるため、乗っ取りは防げるとしている。

(Security NEXT - 2024/01/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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