「Adobe ColdFusion」の脆弱性、米行政機関で2件の侵害被害
「Adobe ColdFusion」の脆弱性「CVE-2023-26359」を悪用して初期侵入に成功したサイバー攻撃が、複数の米行政機関で確認されたことを受け、米当局はすぐにでも対策を講じるよう広く注意を呼びかけている。
標的となった「CVE-2023-26359」は、現地時間3月14日にAdobeがセキュリティアドバイザリを公表した脆弱性。当時すでに悪用が確認されていた「CVE-2023-26360」とともに解消するセキュリティアップデートがリリースされている。現地時間8月21日には「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加された。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)がその後連邦政府機関に対して行った調査で、6月から7月にかけて少なくとも異なる環境で稼働する2台の公開サーバが侵害されたことが判明した。
これを受けて実際に侵害された環境や攻撃に用いられた手法、悪用されたIPアドレス、プログラムのハッシュ値をはじめとする「IoC(Indicators of Compromise)」情報を公開するとともに、「Adobe ColdFusion」を利用する組織へ注意を呼びかけた。
いずれも既知脆弱性の影響を受ける古いバージョンの「Adobe ColdFusion」が標的とされたが、攻撃者の正体はわかっておらず、2件が同一犯かも判明していないという。
(Security NEXT - 2023/12/06 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ネットワーク侵害を確認、詳細を調査 - テーオーシー
悪用確認された「WinRAR」「Windows」の脆弱性に注意喚起 - 米当局
エンドポイント管理製品「Ivanti EPM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Adobe ColdFusion」に緊急性高い脆弱性 - 早急に対応を
「Firefox 146」がリリース - 権限昇格やUAFなど脆弱性13件を解消
複数Fortinet製品に認証回避の深刻な脆弱性 - 影響確認と対策を
MS、2025年最後の月例パッチ - ゼロデイ含む脆弱性56件に対処
国内セキュリティ産業の振興コミュニティが発足
JPCERT/CCベストレポーター賞、多数の報告で寄与した2人が受賞

