送配電子会社から顧客情報が閲覧可能、点検で判明 - 九電
九州電力の顧客情報が、本来閲覧できない子会社の九州電力送配電より閲覧できる状態となっていたことがわかった。個人情報保護委員会による指導のもと、点検を進める過程で判明した。
両社に関しては、九州電力送配電の顧客データベース管理に問題があり、小売電気事業者である九州電力が、データベース内にあった他小売電気事業者(新電力)の一部顧客情報を不正に利用していたことが判明。個人情報保護委員会より指導を受け、点検を進めていた。
同社によれば、電子帳票システムにおいてアクセス権限の設定ミスがあり、2022年4月1日から2023年10月25日にかけて九州電力の一部電子帳票が九州電力送配電から閲覧できる状態だった。対象となるのは顧客の電気料金や使用量などが含まれるリストで、約290万件の顧客情報が含まれる。
問題発覚後、同社では帳票にアクセスできないよう対策を講じた。11月22日に個人情報保護委員会へ報告するともに対象となる顧客へ個別に通知している。
(Security NEXT - 2023/12/15 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
国内セキュリティ産業の振興コミュニティが発足
JPCERT/CCベストレポーター賞、多数の報告で寄与した2人が受賞
研究室に侵入者、個人情報をPCから持ち去りか - 北大
ランサム被害による個人情報流出を確認 - 保険事故調査会社
テモナの「たまごリピート」、脆弱性突かれ侵入 - 流出痕跡は確認されず
「Array AG」狙う攻撃、関連する複数IPアドレスを公開 - IPA
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
米当局、「ArrayOS AG」脆弱性など2件を悪用リストに追加
Synology製NASに複数脆弱性 - 情報漏洩やDoSのおそれ
