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都パスポートセンターの従業員が書類送検 - 個人情報記載の付箋を窃取

東京都は、パスポートセンターの窓口業務を担当する委託先従業員が、個人情報を付箋に書き出すなどして、外部に持ち出していたことを明らかにした。付箋を窃盗した疑いで書類送検されている。

都によれば、池袋パスポートセンターにおいて旅券発給窓口の業務を委託していたエースシステムの元従業員が、業務中に知り得た個人情報を付箋に書き写すなどして不正に持ち出していたという。

持ち出された個人情報は、旅券発給申請書や戸籍謄本などに記載された氏名や住所、電話番号などであわせて1920人分にのぼる。第三者に対する漏洩は確認されていない。

5月に警視庁から情報提供があり、都では被害届を提出。その後も捜査に協力していたが、11月24日に付箋1枚を盗んだ疑いで在宅のまま書類送検された。同従業員は2020年5月から2023年3月にかけ業務に従事していたが、3月末に委託先を退職している。

今回の問題を受け、関係者に対して書面で経緯を説明するとともに謝罪。問い合わせ窓口を設置して対応を進める。

(Security NEXT - 2023/11/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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