Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

委託先がランサム被害、発注データ流出のおそれ - 積水ハウス

積水ハウスは、業務委託先がランサムウェアによる被害に遭い、顧客情報を含む部品発注データが外部に流出した可能性があることを明らかにした。

同社によれば、業務委託先である山口金属曲板工業において、脆弱性を突かれて生産システムサーバがランサムウェアに感染する被害が発生したもの。9月19日に同社より連絡を受けたという。

サーバ内のデータが暗号化されており、過去15年分の発注データが外部に流出した可能性がある。対象となるのは、積水ハウスまたは積水ハウスリフォームにて業務を請け負い、2007年12月6日から2023年10月23日までに着工または着工予定の顧客11万667件。氏名のほか、このうち1261件については建築地住所も含まれる。

生産システムについては代替手段を用意しており、委託業務への影響は生じていないとしている。同社では、対象となる顧客に書面やメールで連絡を取る。また個人情報保護委員会へ報告した。警察には被害が生じた山口金属曲板工業が相談している。

また今回の問題を受けて、生産調達部門の委託先に対し、サーバにおけるマルウェアのチェックや、過去の発注データをネットワーク外で管理すること、データを削除することなどを要請した。

(Security NEXT - 2023/10/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開